エルハウジング(京都)の新築住宅・商品紹介や構造品質/公式サイト

Column
コラム

24時間換気システムの必要性と正しい使い方を解説

NEW住まいのお役立ち情報 2025/11/13

近年よく耳にする「24時間換気システム」は、なぜ新築住宅に必須なのでしょうか?このシステムの目的や、気になる電気代、正しい使い方について解説します。

新築住宅に必須の24時間換気システムの役割

「24時間換気」とは、その名のとおり24時間止めることなく換気機能を稼働し続け、常に室内の空気を清浄に保つ仕組みです。換気の目的は、室内にこもる湿気、人の呼気(二酸化炭素)、ニオイ、カビの胞子、そして建材や家具から放出されるホルムアルデヒドなどの有害物質を排出し、きれいな空気と入れ替えることです。

このシステムは、シックハウス症候群の防止を目的として、2003年の建築基準法改正により、すべての新築住宅に設置が義務付けられました。これは、建物の高気密化が進んだことで化学物質が室内に滞留しやすくなったためです。
なお、換気回数の基準については、住宅の居室で1時間あたり0.5回以上の換気が必要とされています。

エルハウジングの換気システムと正しい使い方

エルハウジングの建物では、各居室の給気口と各トイレの換気扇を使って換気量を計算しています。
給気口を開き、トイレの換気扇を常に運転しておくようにお願いします。

▼給気口・換気扇の施工事例

湿度が高くカビが発生しやすい梅雨時や花粉が気になる季節は室外の空気を取り入れない方がいいのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、24時間換気を止めることは推奨しません。停止すると、室内の空気の流れが止まって湿気がこもり、カビやダニの発生リスクが高まります。
また、化学物質や二酸化炭素が室内に滞留し、健康を害する恐れがあるためです。室内環境に合わせて加湿器・除湿器・空気清浄機などをご使用いただくことは問題ありませんが、過度な加湿はカビ発生の原因となりますのでご注意ください。
ただし、台風や急な大雨の際や、砂埃が多いときに一時的に閉じる・止めることは差し支えありません。

24時間換気の電気代と費用対効果

機械を休みなく稼働させるため電気代が気になる方もいるでしょう。シンプルな換気扇による24時間換気であれば、かかる電気代はひと月あたり数百円程度にとどまります。
結論として、24時間換気を止めることはメリットよりもデメリットのほうが大きいです。ひと月数百円の節約を目的に換気を止めることが、家の傷みや健康被害の原因になり、かえって高く付く可能性があるため、常時稼働させましょう。

メンテナンス方法

24時間換気システムを効果的に使うために、定期的なメンテナンスが大切です。
給気口には砂埃やゴミが入ってこないようフィルター(フィルターのない仕様もあります)がついていますので、2か月に1回を目安にきれいにするようにしてください。
フィルターの外し方は、各メーカーの取扱説明書でご確認ください。

▼メンテナンス例(大建工業 エアスマート全室換気タイプの場合)

まとめ

現代の住宅は気密性が高いため、24時間換気システムは、居住者の健康と住まいの安全を守るために常時稼働が必須のシステムです。

シックハウス症候群を防ぐため、2003年の法改正により設置が義務付けられました。このシステムは、湿気や二酸化炭素、建材からの化学物質を排出し、常に室内の空気を清浄に保ちます。

電気代はひと月あたり数百円程度とわずかです。このわずかな費用を節約するために換気を止めると、カビやダニの発生、健康被害、そして家の劣化につながるリスクが大幅に高まります。

したがって、快適で健康的な住環境を維持するためにも、24時間換気システムは常時稼働させ、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

「 住まいのお役立ち情報 」の最新記事


ページの上へ