3階建ての特徴とは?狭小地の土地有効活用や二世帯住宅・店舗兼住宅の建築について知ろう。 | エルハウジング

エルハウジング(京都)の新築一戸建て住宅・土地を全物件掲載/公式サイト

今週の現場説明会場 資料請求 見学予約
資料請求 見学予約

Column
コラム

  • トップ
  • コラム一覧
  • 3階建ての特徴とは?狭小地の土地有効活用や二世帯住宅・店舗兼住宅の建築について知ろう。

3階建ての特徴とは?狭小地の土地有効活用や二世帯住宅・店舗兼住宅の建築について知ろう。

間取りのアイデア住まいのお役立ち情報2024/07/16

今回は3階建て住宅の特徴についてご紹介いたします。

3階建ての特徴とは?

さまざまな理由から3階建て住宅を検討する人がいます。市街地では広い土地を購入することが難しく、狭小地や間口が狭い土地を購入した場合に3階建て住宅を検討すると思います。3階建て住宅の魅力は、狭い土地を有効活用できることです。しかし、その一方で3階建て住宅には2階建て住宅にはない建築上の制限やデメリットも存在します。

 

3階建て住宅のメリット

①土地を有効活用できる

狭い敷地でも3階建て住宅を建てることで、十分な部屋数や床面積を確保できます。間取りの幅も広く、ロフトや屋上、ビルトインガレージ(車庫)など選択肢が多いです。

②眺望がよく屋上を活用しやすい

3階建て住宅の場合、屋上やバルコニーの眺望がよく、活用しやすいのも大きな魅力です。建物が高いので、ご近所の視線が届きにくいルーフバルコニーや屋上を作ることができます。防水工事をしっかりする必要がありますが、家庭菜園やガーデニングなど趣味の空間としても利用できます。

③虫が少ない

一般的な3階建て住宅の場合、LDKを2階に設置する間取りが多いです。2階以上にLDKがあることで、蚊のような小さな虫の飛来が少なくなります。

④2世帯住宅の建築

1階に親世帯、2階以上のフロアは子世代が使うことで、プライバシーを分け、適度な距離感を保つことができます。土地価格が高い場所で、広い敷地を確保できなかったとしても、3階建て二世帯住宅なら部屋数や広さを確保しやすくなります。

⑤店舗兼住宅の建築

1階に店舗、2階以上のフロアに居住スペースと分けて使うことで、十分なスペースを確保できます。通勤時間が0になることで、仕事とプライベートの両立がしやすくなり、子どもと離れる時間も減るため、安心して働くことができるというメリットがあります。

 

3階建て住宅のデメリット

①移動が多い

大きなデメリットは階段での移動が必要であることです。小さな子どもがいるご家庭や、室内でペットを飼育する場合は、転落防止対策を施す必要があります。トイレは2カ所に設置すると、上下階の移動の負担を軽減します。

②防音対策

狭小地で3階建て住宅を建てる場合は、隣家との距離が近く、子どもの声が近所に響いてしまうことがあります。室内の音だけでなく、外の騒音が子どもにストレスを与えることも考えられます。
また、家族間で足音に関する音の問題が生じる可能性があります。受験を控えるご年齢のお子さんには、家族であってもストレスに感じるかもしれません。階下に足音が響かないよう、床部分やクッションマットなどお子さんのご年齢やライフスタイルに合わせて防音対策を検討しましょう。

③暑さ対策が必要

3階建て住宅は、周りの建物よりも高い位置にあるため、日当たりや見晴らしがよくなります。日中は照明を付けなくても明るい場合もあります。
しかし、3階の居室は屋根からの日差しの熱が入りやすいため、高性能の断熱材を使った家がおすすめです。南向きの居室は特に暑さ対策が必要となります。ブラインドやカーテン、遮熱ガラスなどによる対策が求められます。

④家電や家具の運び入れが大変

子ども部屋を含む各部屋において、3階建て住宅の場合、階段が狭くなっていることや途中で折り返していることが多いため、勉強机や家具など大きな物はクレーンを使って窓から運び入れる必要があります。これにより、家具を購入するときには組み立て式のものやコンパクトなものに限定される可能性があります。

⑤家事導線を考える

購入する前に毎日の家事動線について考えてみましょう。家事動線が悪いと毎日の生活に負担を感じてしまいます。
洗濯機が1階にあり、バルコニーを3階に設置してしまうと、洗濯するたびに洗濯物を持って最上階まで上がらなければなりません。掃除機も階段で上り下りして運ばなければなりません。各階に掃除用品を置いたり、軽量な掃除機を選ぶなど工夫するといいでしょう。

⑥建築上のさまざまな規制がある

3階建て住宅だけに限ったことではありませんが、購入する土地によっては、都市計画法や各自治体が定める条例などにより定められている高さ制限や建ぺい率、容積率などにより、理想の住まいが建築できない場合があります。

日本全国のほとんどの土地には、都市計画法に基づいて「用途地域」が定められており、一般的な住宅街は「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」となり、10mまたは12m以内の高さに制限されています。こういった住宅街では2階建て住宅や2~3階建ての低層マンションが主であり、12m以上の3階建て住宅は建てられません。
高さのある3階建て住宅は、高さ制限・前面道路斜線制限・日影制限など、法規制が課題となる場合があります。

≫合わせて読みたい「用途地域の意味を知って住環境を把握しよう」

 

狭小な土地が多い京都

京都には、「うなぎの寝床」と言われる独特な敷地が多数点在しています。「うなぎの寝床」とは、間口が狭くて奥行きが長い土地のことを指します。
細長かったり、狭小な土地が多い京都ですが、その理由は、江戸時代まで京都では独自の租税システムが採用されていたことに起因しているという見解があります。

≫合わせて読みたい「京都に多い土地 うなぎの寝床とは?」

間口が狭く細長い土地でも、3階建て住宅の建築や間取りを工夫を凝らすことで十分な広さや採光を確保した家となります。

 

まとめ

3階建て住宅は、狭小地でも部屋数や広さを確保できるといった土地の有効活用ができるメリットの他、二世帯住宅・店舗兼住宅の建築など、選択肢が広く、理想の住まいが実現します。

その一方で、購入した土地によっては2階建て住宅に比べると、建築時にさまざまな制限を受けるケースがあります。高さ制限や建ぺい率・容積率など、都市計画法や各自治体が定める条例を事前に確認しておく必要があります。 3階建て住宅を検討する際は、不動産会社や住宅メーカーの担当者などに、建てる予定の土地でどんな制限がかかるかを教えてもらいましょう。

次回は「3階建ての間取りの家で子ども部屋を何階に配置するといいのか」についてご紹介します。

「 間取りのアイデア 」の最新記事


ページの上へ