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思春期の子どもがいるファミリーにおすすめの間取り

間取りのアイデア2024/10/25

前回の「学童期の子どもがいるファミリーにおすすめの間取り」に引き続き、今回は「思春期」の子どもにおすすめの間取りです。

思春期は周囲の影響を受けながら一人の大人として自分を確立する時期で、一般的に小学校高学年から高校生年代の10~18歳頃に当たります。心の発達の面からは親から自立したいという欲求が高まりますが、一方では親元から離れることの不安も感じます。適度な距離感を保ちながら、しっかりとコミュニケーションを取れるような住宅環境をつくりましょう。

思春期の子どもがいるファミリー向け家づくりポイント

玄関や階段は目の届きやすい場所に配置し、コミュニケーションを取りやすい間取りにすることがポイントです。

プライバシーへの配慮

自分の部屋で一人で過ごす時間が増えていきます。親としては何をしているか不安になるところですが、一人の時間・空間を尊重してあげるのが重要な時期となります。また、洗面所などの家族共用のスペースでも、この時期ならではの配慮が必要です。親も子どももストレスなく過ごせる空間の使い方が求められます。
子ども部屋に入室するときは必ずノックをすること・勝手に部屋に入らないことなど、親側はルールを守ることが大切です。

 適度な距離感を保ったコミュニケーション

子どものプライバシーを尊重しながらも、孤立させないことが重要です。帰宅後は必ず家族と顔を合わせられることや、居心地のよいリビングを作ることなど、家族の気配を身近に感じられるような空間づくりをしましょう。

 

おすすめな間取り

①リビング内階段

家族とのコミュニケーションを増やしたいという方におすすめしたいのが、「リビング階段」です。子ども部屋が2階にある場合、玄関ホールの階段を使えば、帰宅した子どもはそのまま自室に行くことができます。しかし、リビングからの階段なら必ず顔を合わせるので、自然に「ただいま」「おかえり」のやり取りが生まれます。これは特に子育て世代の方々に人気のポイントです。
階段の位置を後から変えることは難しいため、リビングの真ん中ではなく、端や玄関から近い場所に階段を設置するなど、導線を意識すると良いでしょう。思春期の子どもはお友達付き合いも増えるため、リビングの通過時間を最低限に抑え、来客時にも気になることは少なく、互いのプライバシーを確保するようにしましょう。

②対面式キッチンやオープンキッチン

リビング・ダイニングに向いている「対面キッチン」や壁で区切られておらず同じ空間にある「オープンキッチン」なら、リビングの子どもを見守りながら家事ができます。

 

③ファミリークローゼット

性別が異なる男女きょうだいや女の子どもがいるご家庭におすすめなのがファミリークローゼットです。思春期の子どもは勝手に部屋に入ることを嫌がりがちです。ファミリークローゼットに衣類を置くことで、子どもたちが自分で自室に片づける流れができます。

 

④広い洗面 脱衣所を分ける

最近では、洗面所と脱衣所を分けた間取りづくりも人気となっています。家族の誰が入浴中でも、気兼ねなく洗面所が使えるように、脱衣所と洗面所を分けておくと、思春期や男女兄弟の子どもがいるご家庭でも安心です。将来、思春期になった子どもたちも、快適に水回りを使えます。

 

⑤バルコニーがない部屋に子ども部屋を作る

バルコニーとつながった洋室は、洗濯物を干したり、取り込む際に必ず通ることになります。思春期の子どもは、勝手に部屋に入られることに抵抗を感じます。プライバシーをお互いに確保でき、余計なところでストレスを感じないような間取りにすることをおすすめします。また、防犯面から見ても心配な部分があります。大人ほど注意深くない子どもたちは、夏に窓を開けっぱなしにしたり、夜でもカーテンを開けっぱなしにするなど、防犯上問題がある可能性があります。

 

⑥子ども部屋は明るい南向き、勉強机は西向きに置く

南向きの部屋は、一年を通して快適に過ごせます。昼間の明るい時間が長く、冬は日射が部屋の奥まで入り込み暖かくなります。子どもが日中、部屋で過ごす時間が長いのであれば南向きがおすすめです。また、子ども部屋に置く勉強机は「西向き」に配置することをおすすめします。日中の時間帯は左側から日が入り、勉強しやすい環境を作れます。


実は日本の学校建築では、教室の南面採光は常識と考えられています。教室が南に面している場合、教壇のある側・つまり机の向きは「西向き」に設計されています。これは、右側に窓を配して右側から日光が差し込むと、大半を占める右利きの生徒が机でノートを取る際に、自分の右手の影で帳面が暗くなってしまうためです。
南向きの部屋の場合、西向きに勉強机を設置することで、左側から日が入り、勉強がしやすくなります。

思春期を迎える中学生・高校生の子どもは、勉強時間が増えるため、部屋のレイアウトに机の向きも参考にして考えてみてください。

 

まとめ

一戸建て住宅を購入する際は、「今」のことだけ考えるのではなく、先を見ることも大事です。
今、子どもたちは小さくても、大きくなり思春期を迎えたときにはどうでしょうか?
思春期は周囲の影響を受けながら、少しずつ大人へと成長していきます。適度な距離感を保ちながら、しかししっかりとコミュニケーションを取れるような住宅環境を考えましょう。

■家族とのコミュニケーションを増やしたいという方におすすめなのが「リビング階段」や「対面式キッチン」です。また、玄関や階段は家族が見える位置に配置しましょう。自然に「おかえり」「ただいま」「おやすみ」などの声掛けができる生活動線を作りましょう。

■思春期の子どもは一人の時間・空間を尊重してあげるのが重要な時期となります。住宅環境を整えてあげる上で、親側は子どものプライバシーに配慮する姿勢を魅せることも大切です。子ども部屋に入室するときは必ずノックをする・勝手に部屋に入らないなどルールを守りましょう。

■性別が異なる男女きょうだいや女の子どもがいるご家庭の場合、ファミリークローゼットの設置や洗面所と脱衣所を分けた間取りづくりも人気となっています。

■思春期の子どもは、勝手に部屋に入られることに抵抗を感じます。子ども部屋にしかバルコニーがない場合、「自分の部屋を通って、親が洗濯物を干しにくる」行動はとても気になることです。子ども目線で考えると「勝手に部屋に入られる」ことは、ストレスに感じます。

 

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