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前面道路の幅で暮らしの快適さが変わる、4m・6m・8m別に比べてみた

住まいのお役立ち情報2024/11/22

住宅用地や新築住宅を探す際に、どのようなことを重視していますか?
立地、価格、敷地の広さはもちろんですが、今回は前面道路の広さに注目してみました。

前面道路が狭い場合、運転が苦手な方にはストレスに感じるかもしれません。逆に道路が広ければ、交通量が多くなり、騒音や人通りの多さが心配といった可能性があります。

■前面道路の幅の目安

①4m道路

古い住宅街や分譲地に多く、車一台分が通れる幅です。

〈メリット〉
・交通量が少ないところが多い。子どもの通学が安心です。
・大型車両の通行が少ないため、振動や騒音が少ない。
・比較的土地の価格が安い。

〈デメリット〉
・大型車両が通りにくい。
・車の駐車が難しい。
・車のすれ違いが難しい。
・道路幅が狭いため、住居の日当たりが悪い場所が多い。

 

②6m道路

大きな分譲地に多く、車がすれ違うことができる道幅です。

   

〈メリット〉
・ファミリーカーなど大型車両も駐車しやすい。
・一時的な路上駐車をしても、車がすれ違える。
・道路幅が広いので、お向かいさんの家との距離が離れて、住居の日当たりが良い物件が多い。
・緊急車両の通行が容易になり、はしご車やポンプ車などの大きな車両でも消防活動に支障がありません。

〈デメリット〉
・道路幅が広く、駐車・日当たりなどが良い物件は値段が比較的高くなりやすい。
・交通量が多くなり、騒音が気になる。

③8m道路

車が余裕をもってすれ違える道幅です。歩道がある道も多いです。利便性が良いケースが多いです。

 

〈メリット〉
・前面道路が広いので圧迫感がなく、日当たりが良い物件が多い。
・道路などが整備されており、街並みがきれい。
・主要道路には買い物施設やコンビニ、飲食店、商業施設、病院などさまざまな施設が立地していることが多く、住環境が整いやすい。
・歩道付きの道路が多く、小さな子どもと手を繋いで横並びで歩けます。お散歩にも便利です。
・交通量が多いので、夜でも明るい道路は、子どもの通学や夜遅くなりがちな塾の帰宅時なども安心です。
・緊急車両の通行が容易になり、はしご車やポンプ車などの大きな車両でも消防活動に支障がありません。地震などの自然災害時にも広い道路に素早く避難できます。

〈デメリット〉
・主要道路として使われることが多いので、トラックなどの騒音や振動が大きくなります。排気ガスやホコリといったデメリットも増えてきます。
・便利な反面、路上駐車などが増える可能性があります。
・人通りが多い場合、人目が気になる可能性があります。窓やバルコニーの位置などに配慮が必要です。

 

京都の道を探索してみた①

車道と歩道を合わせて幅が7mほどの道路です。

6m以上幅がある道路でも、車道と歩道が分けられている場合、歩行者は安全に歩けますが、車道側は約4mほどの幅なので、車のすれ違いが難しいです。

京都の道を探索してみた②

4m幅の道路でも、新しい住宅が整然と並び整備された街では圧迫感をあまり感じないことがあります。一方で、古い住宅街では、植栽がはみ出していたり、京都特有の「いけず石」などがあると、道が狭く感じられやすくなります。また、道路に幅寄せできるスペースがないと、車同士がすれ違うのが難しくなることもあります。

 

京都の道を探索してみた③

2項道路・みなし道路です。
昔からすでに住宅が建ち並ぶ地域では、4mよりも狭い幅の道路が多く存在します。

こういった場合は、建築基準法が施行された日(昭和25年11月23日)、または、その土地が都市計画区域になった時点で、既に家などの建物が建っていた場合は、「敷地のセットバック(道路後退)」を行うことで、家を建てることができます。

このような道路を「2項道路」(法43条2項道路。建築基準法の43条2項から)または、「みなし道路」(法43条2項2号道路)といいます。

▼道路は幅員4m以下であっても下記の道路は「2項道路・みなし道路」として、接道義務における道路として扱われるため、一定の条件をクリアすれば家を建てることが可能です。

●建築基準法施工時(昭和25年)すでにあった道路

●すでに建築物が建ち並んでいる道路

●特定行政庁が指定した道路

「セットバック(道路後退)」とは、敷地や住宅を前面道路から後退させ、後退させた分の土地を道路として提供することです。道路を挟んで宅地が並んでいる一般的な場合は、道路の中心から平等に土地を分けます。

≫セットバックについて「前道何m以上・接道何mから建築可能なのか」を読む

 

4m道路と同様に、交通量が少ないところが多く、比較的土地の価格が安くなるメリットがありますが、車の通行や駐車がより難しくなります。

前面道路の広さや日当たりなど、実際に現地を見てから物件を購入することも大切です。ぜひ、参考にしてみてください。

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