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コラム
いろいろな土地の形がある。使い勝手がいい土地「整形地」と複雑な地形の土地「変形地」。
住まいのお役立ち情報2024/11/29
土地活用においては、正方形や長方形の土地などの「整形地」が理想とされ、使い勝手の良い土地として重宝されます。一方で、傾斜がある土地や長辺と短辺に大きな差がある土地は「変形地」と呼ばれ、土地活用が難しい地形とされます。
ここでは整形地と変形地の違いと特徴について解説します。
〈整形地〉
正方形や長方形などの整った土地は、建物が建てやすく、建物の配置や理想の間取りを設計しやすいメリットがあります。資産価値が高く、売却もしやすいです。
〈変形地〉
変形地とは、文字通り変わった形をしている土地のことで、不整形地と呼ばれることもあります。見た目で判断されるのが基本で、三角形や台形、L字型などを指します。
複雑な地形の土地は、一般には土地活用で収益を上げることが難しいとされます。不動産評価が低いため、購入価格を安く抑えることができるというメリットがありますが、土地の状態によっては住宅や建築物を建てられない土地があるため注意が必要です。工夫次第で整形地と変わらない活用をできます。
・三角地や台形
三角形や台形の土地は角の部分がデッドスペースになりやすい不整形地で、一般的には使いにくい土地とされています。
・うなぎの寝床
前面道路に面する間口が狭く、奥行きが長い土地のことを言います。接道義務を満たしているか、工事ができるか確認が必要です。
・L字型、旗竿地
接道義務を満たしているか、工事ができるか確認が必要です。建築費用が高くなりやすい。
・傾斜地
斜めに傾いている土地のことです。敷地の形はきれいでも、斜めに傾いた土地は、地盤が崩れるリスクがあるため、土留の擁壁を強固に作り替えたり、地盤改良したりと、傾斜地での建築では必要な工程が増えてしまいます。
しかし、家が並んでいると、平坦地の住宅街では横からの日当たりは良くないケースが多いですが、坂の上などの場合は眺望が良かったり、日当たりが良くなりやすくなるメリットがあります。
〈角地〉
角地とは、交差する2つの道路に面する土地です。価格は割高ですが、開放感があり、家の中に光と風を取り込みやすいでしょう。
▽角地の隅切りについて
角地や土地の形状によっては、隅切りする必要があるかもしれません。
隅切り(すみきり)とは、土地の角を切り取って道路状にすることをいいます。道路の交差点などにおいて、曲がり角を通りやすくしたり、見通しを良くする目的があります。
隅切り部分は、空地にしなければなりません。空地なので、隅切りの部分には建築物を建築することや、交通上支障がある門や塀などの工作物の類の築造も一般的には禁止されています。このことを「角敷地の建築制限」と呼びます。
≫参照 京都府 建築基準法施行条例「https://www.pref.kyoto.jp/reiki/reiki_honbun/a300RG00000732.html」
整形地と変形地の違いや特徴を知って、これからの建築用地・土地探しの参考にしてみてください。
変形地であっても条件に見合った土地を探せば、コストを抑えて住宅を建築できます。接道義務や角敷地の建築制限など、建築基準法で定められた制限もありますので、一緒に確認しておきましょう。
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