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戸建住宅ZEHとは?種類や性能、ZEH住宅を購入するメリット
住まいのお役立ち情報補助金や制度2025/03/20
令和7年度(2025年4月1日から2026年3月31日)の戸建て住宅においてのZEHの補助金は「55万円」です。
建物の省エネ化は政府が重要視している取り組みのひとつで、2025年から省エネ基準適合の義務化、そして2030年には省エネ基準をZEH水準に引き上げる見込みなど、省エネ基準の要件が増えています。これから新築住宅の購入や住宅を建築する予定の方は、このZEH補助金について知っておくと良いでしょう。
ZEH住宅は高い性能を持つ住宅で、建築費用が高くなりがちですが、補助金の受け取りが可能であるだけでなく、住宅ローン減税などの優遇措置もあります。
ここでは戸建ZEHのメリット・デメリットについてご紹介します。
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ZEHとは?
ここでご紹介するのは戸建て住宅の「ZEH」についてです。
ZEH = ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略です。
ZEHは快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化(断熱等性能等級5に相当)と高効率設備によりできる限りの省エネルギー(一次エネルギー消費量等級6に相当)に努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、1年間で消費する住宅の一次消費エネルギー量が正味で概ねゼロ以下となる住宅のことを言います。
断熱性能の向上や高効率な設備・システムの導入、再エネの導入により、「快適性の向上」「光熱費削減」「CO2削減」といったメリットが挙げられます。
ZEHとしての認定を受けるためには、主な要件は以下の3つです。
〇外皮(屋根、天井、壁、開口部、床、土間床、基礎など熱的境界となる部分)が規定以上の断熱性能を持つ
〇一次エネルギー量を省エネ基準から20%以上削減している
〇再生可能エネルギーを活用し、一次エネルギー量を100%削減している
■ZEHのさまざまな種類
戸建て住宅で用意されているZEHの種類は以下の5種類があります。
- ZEH(ゼッチ)
- ZEH+(ゼッチプラス)
- ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
- Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)
- Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)
一次エネルギー量を省エネ基準の削減率や創エネ(再生可能エネルギーを活用)が要件です。
ZEHの種類 | 要件 | |
一次エネルギーの消費量
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その他 | |
ZEH |
・断熱+省エネで20%以上削減 ・創エネを含めて100%以上削減できる |
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ZEH+(ゼッチプラス) |
・断熱+省エネで25%以上削減 ・創エネを含めて100%以上削減できる |
・外皮性能の更なる強化 ・再生可能エネルギーの自家消費拡大措置のうち2つ以上を導入すること(HEMSの導入やEV用充電設備など) |
NealyZEH(ニアリーゼッチ) |
・断熱+省エネで20%以上削減 ・創エネを含めて75%以上削減できる |
・地域によって定められた外皮基準を満たす |
NealyZEH+(ニアリーゼッチプラス) |
・断熱+省エネで25%以上削減 ・創エネを含めて75%以上削減できる |
・外皮性能の更なる強化 ・再生可能エネルギーの自家消費拡大措置のうち2つ以上を導入すること(HEMSの導入やEV用充電設備など) |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | ・断熱+省エネで20%以上削減 | 都市部狭小地など、太陽光発電を設置できない敷地条件向けのZEHです。 |
エルハウジングが建築するのは一般的な「ZEH」住宅です。
『ZEH』住宅と「ZEH水準」の違いについて
「ZEH水準」と『ZEH』住宅は似たような名称ですが、実際には異なる意味を持っています。この違いについて混乱が生じることがありますので、しっかりと理解しておくことが重要です。
ZEH水準住宅とは?
「ZEH水準」とは、一定の省エネルギー性能を備えた住宅を指します。
具体的には、断熱等性能等級5および一次エネルギー消費量等級6の基準を満たす住宅で、再生可能エネルギー(例えば太陽光発電)の導入は必須ではありません。これは、政府が2030年以降に新築される住宅に対して目指している性能水準です。
≫ZEH水準住宅:断熱等性能等級5および一次エネルギー消費量等級6を満たす性能を有しますが、再生可能エネルギー(太陽光発電等)の導入は必須ではありません。
≫ZEH住宅:再生可能エネルギーを導入し、住宅の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す住宅です。そのため、太陽光発電システムなどの導入が不可欠です。
このように、「ZEH水準」と『ZEH』住宅は異なる要素を持っていますが、どちらも省エネ住宅として重要な役割を果たします。どちらの基準も、今後ますます進化していく省エネ社会において、住宅の選択肢として重要になっていくでしょう。
エルハウジングの資料では「ZEH水準省エネ住宅」と記載しております。
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