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一般の方も知っておきたい!不動産流通システム「レインズ」とは?
NEW仲介業者向け2025/08/28
「レインズ」とは?不動産売買を円滑にする情報共有システム

「レインズ」は、”Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)”の略称です。国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する、不動産会社専用の物件情報交換システムです。
簡単に言うと、不動産会社が「売りたい」物件情報や「買いたい」顧客情報をリアルタイムで共有し、効率的にマッチングを行うための巨大なネットワークシステムです。
レインズの主な特徴と目的
1)不動産情報の共有と効率化
以前は店頭の張り紙や新聞広告が中心でしたが、レインズの導入により、全国の不動産会社が膨大な物件情報に即座にアクセス可能に。物件探しや売却にかかる時間と手間を大幅に削減し、最適な選択肢を見つけやすくします。
2)取引の透明性と公正性の確保
専属専任媒介契約や専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社は物件情報をレインズに登録する義務があります。これにより、特定の不動産会社による「囲い込み」(物件情報を他社に公開せず、自社だけで取引を完結させようとすること)を防ぎ、情報の公正な流通を促します。
3)適正な価格設定の支援
レインズには、過去の取引事例(成約価格や取引条件など)が蓄積されています。これを参考に、不動産会社は適正な市場価格を把握し、売主への適切なアドバイスや価格交渉の根拠とすることができます。
4)不動産会社のみが閲覧可能
レインズは一般の消費者が直接閲覧することはできません。不動産流通機構の会員である不動産業者だけがアクセスできます。(ただし、売主は自身の物件に限り閲覧できる場合があり、過去の取引情報の一部を一般向けに公開する「REINS Market Information」サービスもあります。)
5)スピーディーな取引の実現
広範囲の不動産会社に情報が共有されることで、買い手が見つかりやすくなり、短期間での売買成立に繋がりやすくなります。
このように、不動産を売買する際には、不動産会社がレインズを活用することで、より良い取引を実現するための重要なツールとなっています。
レインズは一般の方も利用できる?
レインズは、基本的には一般の方は直接利用できません。
不動産流通機構の会員である不動産業者(宅地建物取引業者)だけがアクセスできます。これは、不動産取引に関する多くの個人情報や詳細な物件情報を取り扱っており、情報の管理とセキュリティの観点からアクセスが限定されているためです。
しかし、一般の方がレインズの情報を活用する方法はいくつかあります。
1)REINS Market Information(レインズ・マーケット・インフォメーション)を利用する
これは、レインズに登録された過去の成約取引データを集計・公開しているウェブサイトです。特定の物件の詳細は分かりませんが、地域ごとのマンションや戸建ての成約時期、成約価格、最寄り駅、築年数、間取りなどの情報を検索できます。特定のエリアの不動産相場感を把握したり、ご自身が所有する(または購入を検討している)物件の適正価格を推測したりするのに非常に役立ちます。
2)不動産会社を通して情報提供を受ける:

あなたが不動産を「売りたい」場合:不動産会社と媒介契約(専属専任媒介契約や専任媒介契約)を結ぶと、不動産会社はあなたの物件情報をレインズに登録する義務があります。この際、売主自身は、自分の物件の登録状況を確認できるIDとパスワードが記載された「登録証明書」を不動産会社から受け取れる場合があります。
あなたが不動産を「買いたい」場合:不動産会社に希望条件を伝えると、不動産会社がレインズで物件を検索し、その中から条件に合う物件を紹介してくれます。
エルハウジングの物件はレインズで全国の仲介業者と共有!
エルハウジングは、京都・滋賀・大阪を中心に、新築一戸建てや建売住宅の建築を手掛けています。
当社が建築した販売物件はすべて近畿レインズに掲載し、全国の不動産仲介業者と情報を共有しています。
私たちは、土地の仕入れから設計・施工までを自社で一貫して行いますが、お客様への販売活動は、専門知識を持つ不動産仲介業者様に全面的にお任せしています。レインズを通じて物件情報を共有することで、「高品質、だけど低価格なデザイン住宅」という付加価値の高い住まいを建築し、専門知識と豊富な経験を持つ仲介業者と密に連携。これにより、お客様が安心して、スムーズに理想の住まいを見つけられるよう、強力なサポート体制を構築しています。
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