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空き巣被害が多いのは秋!狙われやすい一戸建て住宅の防犯対策

住まいのお役立ち情報2024/09/27

警察庁の統計によると、住宅を対象とした空き巣などの侵入窃盗被害は例年10月が月別で最多となっています。10月~12月にかけて空き巣被害が多くなる危険な時期ですので、早めの防犯対策を行いましょう。

また、これから新築一戸建て住宅を購入する方も、ぜひご一読ください。

秋になると空き巣が増える理由

①自宅を長時間・長期間空けることが多くなるため

秋は気候が穏やかで過ごしやすく、行楽シーズンなので、旅行に行かれる方が多く、長期間家を空ける場合があります。アウトドアやお子様の運動会、体育祭など、1年の中でも行事が多いので家を長時間空ける確率が高いのです。

②窓を開ける機会が多くなる傾向にあるため

暑さも和らぎ、エアコンを付けなくても過ごせるようになってくると、風通しのため窓を開けることも多くなります。ちょっとした買い物やコンビニへ行く程度の短時間であれば、窓を開けた状態で外出する方も多いかもしれません。短時間でも要注意です。

 

侵入窃盗は一戸建住宅や低層階の建物に多い

警察庁の統計によると、侵入窃盗の発生場所別認知数は、一戸建て住宅が33.0%と最も多く、続いて、一般事務所や3階建て以下の共同住宅など、低層階ほど侵入が多いといえます。

≫出典:警察庁ウェブサイト「住まいる防犯110番」(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html)

マンションでは1階を除いて窓が高い位置にあり、オートロックの備わっているものも少なくありません。一方、一戸建て住宅は玄関や窓が1階にあるため、マンションに比べて外部から侵入しやすくなります。また、一戸建て住宅はマンションなどの集合住宅に比べて部屋数が多く、侵入口となる窓が多い構造です。道路に面していない部屋の窓なら、周囲からの視線が届きにくく侵入されやすい可能性があります。

 

一戸建て住宅の防犯対策

一戸建て住宅では、どのような防犯対策がおこなえるのでしょうか。

①玄関の防犯対策

新築一戸建てを購入したばかりの方は、戸締りの重要性について十分に意識していないことが多いです。しかし、戸締りは防犯対策の基本です。侵入窃盗と戸締りは密接に関連しており、しっかりとした戸締りが犯罪の発生を防ぐことができます。

●玄関施錠の基本

玄関ドアは、内側からも施錠できる二重ロック機能がありますので、必ず使用しましょう。これにより、外部からの不正な侵入を防ぐことができます。また、鍵を開けたまま外出することのないように気をつけましょう。不在時には、必ず玄関ドアをしっかり施錠して出かけましょう。家を出る際や就寝前には、戸締りを忘れずに確認しましょう。

●ディンプルキーや補助錠を付ける

通常のシリンダー錠よりも、防犯性の高いディンプルキーに交換することで、ピッキングを試みても時間がかかり犯罪抑制が期待できます。
通常の開閉ドアに補助錠を取り付けることで、防犯性能を高めます。

▼エルハウジング仕様

エルハウジングのテラシエ仕様の玄関ドアは、「2ロック(ダブルロック)」と「ディンプルキー」でピッキング対策に配慮しています。鍵を複数にして侵入窃盗犯罪を防止する方法は、解錠に時間をかけさせることと、抑止効果が期待できます。

もし小さな子どもが下の鍵に手が届いてしまっても、もう1つさらに高い位置に鍵が付いていれば外への飛び出し防止にも効果的です。

●サムターンやドアガード

ドア内側のつまみをサムターンと呼びます。外側から工具を使って回す「サムターン回し」も、空き巣などが好んで用いる手口です。この対策として、ドアの鍵にサムターンカバーを付けるのも有効です。
一定幅にしか開かないようにするドアガードは、ドアガード単体では防犯対策としては不十分ですが、在宅時の防犯対策や訪問販売対策などに役立ちます。主錠とドアガードを併用することで、防犯性が高まります。

エルハウジングのテラシエ仕様の玄関ドアは、ガラス破り対策に有効な「着脱式サムターン」です。とりはずしておけば、万が一ガラスを破られても「サムターン回し」で侵入される心配がありません。採風機能付ドアガードも設置しております。

●リモコンキーの採用

エントリーキーもしくはリモコンキーのボタン操作で施錠・解錠ができます。商品により性能は異なりますが、リモコンキーを利用して、玄関ドアのオートロック設定も可能です。これにより鍵のかけ忘れを防ぎます。

●勝手口の防犯

勝手口・裏口の防犯も重要なポイントです。死角になりやすい位置に設置されている場合、狙われやすくなります。玄関ドアと同様に、防犯性能の高い鍵や補助錠を取り付けましょう。防犯砂利などを併用して防犯対策を行いましょう。

 

②窓への対策

窓は、空き巣にとっては侵入経路の一つとなりやすいポイントです。窓には、しっかりとしたカギを取り付けることが大切です。道路に面していない部屋の窓や周辺に人通りが少ないと、外から人の目が届きにくいため侵入されやすくなります。

●二重ロックにする

クレセント錠のほかに、補助錠を取り付けて二重ロックにするのも効果的です。万が一クレセント錠を開けられても、補助錠が窓サッシが開けられることを防ぎます。

クレセント錠とは、一般的な引き違い窓に取り付けられている三日月の形をした鍵のことです。これは本来、ガラスとサッシを留めて隙間をなくすためのものであるため、実は防犯性は高くない、ガラスを割ればすぐに解錠できてしまいます。

●複層ガラス・二重窓を付ける

窓自体を強化して割られにくくします。防犯だけでなく、断熱や防音などの効果も期待できます。

エルハウジングのテラシエ仕様の建物でも、Low-E複層ガラスを採用しています。一般のアルミ製単板ガラスサッシに比べ約2倍の断熱性能で、保温効果を高めガラス面の結露発生を軽減します。

●防犯フィルムを付ける

窓を割ることができない強度のあるガラスであり、侵入を防ぐことができます。防犯ガラスはある程度のコストがかかりますが、防犯フィルムの方が比較的安価で対策ができます。

●雨戸やシャッターを付ける

窓に雨戸やシャッターを付け、不在時や就寝時などは閉めましょう。プライバシーの保護や防犯対策だけでなく、雨風から窓を守ることができます。台風などへの対策にもなります。

●防犯センサーを付ける

窓際には室内を見渡せるようなものを置くことで、外からの状況を把握しやすくなります。
防犯カメラの設置も一つの手段ですが、防犯テクノロジーの進化により、センサーやモーション検知器を活用したシステムも増えてきています。

 

③バルコニーやベランダの防犯対策

●窓への対策

ベランダの掃除出し窓の強化も大切です。窓の防犯対策と同様に対策しましょう。

・防犯ガラスや防犯フィルムをつける
・雨戸やシャッターをつける
・補助錠の取り付け
・センサーライトの取り付け…人の動きに反応して点灯する防犯用の照明器具です。

●足場になるものを取り除きましょう

掃き出し窓が開いていたり、バルコニーやベランダの見通しが悪ければ、狙われる危険性が高まります。
窓が高い位置にあれば侵入しにくくなりますが、周囲に足場となるような鉢植えやエアコンの室外機など、手が届くもの、あるいは移動させて足場にするようなものがないか、確認しましょう。

・塀や外階段
・車庫、物置の屋根
・窓の庇
・外壁の給配水管
・エアコンの室外機
・鉢植えや庭木など

 

④その他の防犯対策

●電気の活用

自宅を長期間空ける場合や夜間の外出の際には、防犯対策として電気を活用することが挙げられます。例えば、自宅における防犯対策として電気をつけっぱなしにすることで、留守宅を装うことができます。また、タイマースイッチを使い、定期的にライトやテレビの点灯・消灯を繰り返すことで、在宅しているかのように見せかけることも可能です。このような防犯対策は、一戸建て住宅の場合に特に有効です。

 

●宅配ボックスを設置する

年々、利用者が増加している「置き配」ですが、荷物の盗難や破損などのさまざまなトラブルも増えています。玄関前などに物が置かれていることは周囲の人に見られ、それが個人情報の漏えいにつながり、留守であることも周知してしまいます。

これらのトラブルの多くは、宅配ボックスを設置することで解決可能です。防犯面でも安心できます。

●防犯砂利

歩いただけで「ジャリジャリ」と大きな音がする防犯砂利は、空き巣が嫌うアイテムです。名前の通り、普通の砂利よりも「防犯性」に特化しています。人が踏むと76.5dB(デシベル)以上の音を出すように作られています。

普通の砂利と見た目はほぼ同じですが、防犯砂利は軽く、廃ガラスや廃瓦といったリサイクル素材がほとんどです。地面の上に防犯砂利を敷くことで、雑草が生えにくくなり、除草の手間を削減してくれます。
デメリットとして、防犯砂利は、原料がガラスなどでできているため、小さなお子様が誤って転倒した場合など、けがをする危険性があります。防犯砂利の上を歩くときは注意が必要です。

●犬を飼う

犬を飼うのも防犯対策の一つです。「番犬」と呼ばれますが、不審者がいた場合に吠えることで周囲の注意を引いたり追い返したりしてくれます。警察庁によると、「住人が犬を飼っていた」ことが空き巣が犯行をあきらめる要素として、ホームセキュリティと並んであきらめる理由のトップ3に入っているそうです。

ただし、犬種により、吠える犬と吠えない犬がいますし、番犬として向き・不向きな犬がいます。吠えるタイプの犬は気性が激しいため、飼い主や家族にも吠えたり噛みついたりする可能性もあります。人懐っこい性格の犬や温和な性格の犬は、一緒に生活していても安心ですが、これらの犬からはあまり番犬としての役割を期待しない方が良さそうです。
猟犬に分類される犬種や、忠誠心・理解力・警戒心と防衛に対する勇敢さなどの特性を持ち合わせた犬が番犬に向いていると言えるでしょう。

≫出典:警察庁ウェブサイト「住まいる防犯110番」(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_3.html)

●防犯カメラの設置

防犯カメラの存在をアピールすることで、より高い防犯効果を期待できます。
屋外に防犯カメラを設置する場合は、なるべく目立つ、かつ訪問者・不審者の動線を網羅できる位置と向きに設置すると効果的です。
室内の場合は、リビングや通路など、人が通る可能性が高く、映す範囲が広い場所にカメラを設置しましょう。
ただし、防犯カメラを設置する場合、隣人などのプライバシーに配慮する必要があります。

 

●ホームセキュリティを導入する

ホームセキュリティを導入すれば、万一の際に安心度が高まります。ホームセキュリティには犯罪を未然に防止する効果があり、万が一侵入されてしまった場合には不審者の侵入をセンサーが感知し、自動で警備会社に知らせ、専門のトレーニングを受けたガードマンが駆けつけてくれます。
大手セキュリティ会社では月4,000~6,000円前後の費用が目安となり、初期費用もかかります。

 

まとめ

一戸建て住宅はマンションよりも侵入窃盗被害が多いことが統計からもわかっています。一戸建て住宅では、玄関や窓などを侵入経路として空き巣が多く発生しています。早めの防犯対策を行っておきましょう!

・玄関や勝手口を防犯性能の高い錠前にしましょう。
・窓ガラスは二重ガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・雨戸やシャッターを活用・取り付けましょう。
・外からの見通しを良くしましょう。
・出入口付近は常に整理整頓し、侵入器具となるようなものがないようにしましょう。
・ベランダに上れる足場がないか確認しましょう。
・防犯砂利を敷いたり、電気を活用するなど工夫や対策で防犯性を高めましょう。

防犯対策といってもさまざまな方法があります。参考にしてみてください。

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