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コラム
一戸建て住宅のなかで、ランドセルの収納場所 どこにする?
間取りのアイデア2024/03/06
春を迎え、この春から小学一年生の子どもたち!
入学準備を進める中で、気が付いたのが意外と大きくてかさばる「ランドセル」。
今回はお子様が長く使い続けるランドセルの収納場所についてご紹介させていただきます。
「家のどこに置くのが良いのか」「どこに置けば子どもが使いやすいのか」、ランドセル収納のヒントになればと思います。
床に散らかりがちなランドセル
気づけば床に放置されたランドセル。
ランドセルの中の教科書なども一緒に床に散乱している…という光景はよく見られます。
子どもたちにとって、教科書などの荷物が入ったランドセルはとても重く感じ、「重いから早く置きたい」という気持ちから、帰宅後すぐに玄関の床に放置する子が多いようです。
ランドセルの収納場所候補
子どもが毎日使うランドセルは、子どもが出し入れしやすく、また収納しやすい高さや大きさの収納場所に決めることがポイントです。
帰宅後は宿題をしたり、翌日の準備をしたり、教科書を入れ替えたりと、子どもの行動が多いものです。
そのため、子どもが宿題や翌日の準備をしやすい場所を探してランドセルの定位置を決めましょう。
①玄関
なるべく早くランドセルを置きたい子どもや、帰宅後すぐに出かけることが多い子どもには、「玄関」にランドセル置き場を作るとよいでしょう。
また、外で遊ぶことが多く、泥や汚れが付いたランドセルを部屋の中に持ち込むことを避けられるメリットもあります。
玄関は必ず行き来する場所なので、ランドセルの置き場所として定着しやすい場所です。
玄関のランドセル収納場所や方法
・エントランスクローゼットの中や玄関収納の上や横に置く(下の写真参照)
帰宅後必ず通る場所なので、散らかりにくいという利点があります。すぐにランドセルをおろせるので、低学年のお子様には特におすすめです。
・ラックやボックスを玄関に置く
生活動線の妨げにならないように収納することがポイントです。
お子様の学習習慣が身についた後は、子ども部屋に移動してもいいかもしれません。
・壁に掛ける(下の写真参照)
フックや突っ張り棒を利用して壁に掛ける方法です。
おしゃれな壁面収納としてインテリアによく取り入れられる有孔ボードも、ランドセル収納に適しています。
≪玄関がおすすめな点≫
・必ず通る場所なので置き場所が定着しやすい
・早く置きたい、早く出かけたいお子様におすすめ
・外で遊ぶことが多いお子様におすすめ
≪注意点≫
・宿題や翌日の準備がしづらい
・勉強机(リビングなど)に宿題を運ぶ必要がある
・生活動線の妨げにならないように収納場所を決める
②リビング
近年、リビングでの学習をするご家庭が増えており、リビングにお子様の勉強スペースや収納場所を設ける間取りが増えています。
子どもがまだ小さく一人では子ども部屋に行けない、または学習習慣が身についていない場合や、子ども部屋を設けていないご家庭ではリビングがおすすめです。
夕食前後にリビングで宿題をしたり、翌日の準備をしたりすることで、お子様の移動や生活導線がスムーズになることもメリットとして挙げられます。
ただし、リビングで学習をする場合、ランドセルの置き場所だけを決めるのではなく、教科書やノートも一緒に収納できる場所を設けることが必要です。リビングには既にテレビやテーブルなどの大きな家具があり、家族全員が過ごす場所であるため、収納スペースの確保が不可欠です。
リビングのランドセル収納場所や方法
リビング学習の間取り例をいくつか写真付きでご紹介します。
▼キッチン前カウンター
キッチン前のカウンターを利用した場合、キッチンで家事をしながらお子さんを見守れます。
カウンターの下に収納ボックスや本棚を設置すると、ランドセルや教科書の収納が可能になります。
▼リビングのスタディスペース(カウンター)
お子さんが小さい間は、専用の勉強スペースとして利用し、将来的には親の読書スペース、家事スペース、インテリアの展示スペースとして活用できます。
▼リビング階段を利用してホームライブラリを作った間取り
階段下に勉強スペースを作り、階段に棚を作って収納を確保しました。ランドセルや教科書をリビング内に収納できます。
▼リビングにファミリークローゼットを作った間取り
リビングの中をきれいに保ちたいご家庭におすすめです。
ランドセルや教科書だけでなく、多用途のものを収納できる大容量の収納です。
リビングに設置すれば、宿題や翌日の準備もスムーズです。
夕食前後にリビングのテーブルで宿題をして、ファミリークローゼットで翌日の準備ができるなど、子どもの移動や生活導線がスムーズなこともメリットとして挙げられます。
≪リビングがおすすめな点≫
・ランドセルを取りに行く手間が省ける
・翌日の準備など子どもの移動がスムーズ
・学習習慣が身に付いていないお子様
・親の目の届くところで、宿題や準備ができる
≪注意点≫
・リビングには家具が多く、収納場所に困る
・床に散らからないよう、置き場所を決めておく
③リビング横の部屋に置く
リビングと続きの部屋になっている場合や、リビングと同じ階の空き部屋を、子ども用スペースとして利用する方もいらっしゃいます。
学校関係のものをリビング隣の部屋に置いて、いつでも大人が子どもをフォローできるという利点があります。
リビングにランドセルを置く人と同じように便利な場所だと言えそうですね。
扉や襖を閉じれば目隠しができ、もしランドセルや教科書が散らかっていたとしても、急な来客時に隠せます。
≪リビング横のお部屋がおすすめな点≫
・リビング同様にランドセルを取りに行く手間が省ける
・大人の目が届く、子どものフォローをしやすい
・目隠しができる
≪注意点≫
・収納場所の設置
・床に散らからないよう、置き場所を決めておく
④子ども部屋
ランドセルの収納場所として一般的なのが子ども部屋や学習机の周辺です。
子ども部屋で学習するお子様におすすめです。
学校に必要なものが子ども部屋にまとまっているため、宿題や翌日の準備がスムーズに進みます。
学習机やランドセルラックの選び方は、小学校を卒業して中学生になった後でも活躍してくれるものを選べるとより良いですね。
ただし、自分で宿題をする習慣が身についてから、子ども部屋に置くと良いでしょう。
リビングで学習をするお子様の場合、ランドセルの収納場所が子ども部屋にあると不便に感じるかもしれません。
子ども部屋のランドセル収納場所や方法
・ランドセルラックに収納する
ランドセルがぴったり入る幅や奥行のサイズに設定されているなど、ランドセルを収納しやすい工夫がされています。
・学習机の横やイスの下に置く
収納場所の高さが低いので、低学年のお子さまでも簡単にランドセルを収納することができます。
・棚を作る、購入する
汎用性があり、ランドセルを使わなくなる中学生以降も長く使えるでしょう。
・壁に掛ける
有効ボードやフックなどを使って、壁に掛けるシンプルな収納をつくります。成長に合わせて高さを変えたり、場所を移動させたりすることができます。
・お部屋のクローゼットや押入れを利用する
お部屋をすっきり見せたい方におすすめです。
また、お友達をおうちや自室に招くお年頃のお子様にはプライベートな部分が隠せるという利点があります。
翌日着るお洋服などもまとめて準備しておけます。
≪子ども部屋がおすすめな点≫
・配置場所には困らない
・学習習慣が身に付きやすい
・子どものプライバシーが守られる
≪注意点≫
・リビング学習をするお子様の場合、教科書やノートを運ぶ手間が発生する
まとめ
小学生のお子さまがいるご家庭では、頭を悩ませることも多いランドセル収納ですが、参考になりましたか?
ランドセルは意外と大きくかさばるもので、収納には工夫が必要です。
お子さまの生活導線や収納の使い勝手に配慮しつつ、ご両親がいつでもフォローができる場所に配置したいですね。
親子でストレスフリーで使いやすいランドセル収納を見つけてください♪
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この記事を書いたのは…エルハウジングN社員
保育園と小学校に通う子ども3人と暮らす主婦です。不動産会社勤務であることと母目線でコラム記事を書かせていただいてます。
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