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洗面・脱衣所の広さの目安はどのくらい?洗面所の広さ2~3帖を見比べてみた。
NEW間取りのアイデア2025/01/03
あけましておめでとうございます。2025年最初のコラムは、昨年人気を集めた「洗面所」に関する記事をご紹介します。
新築住宅を購入する際、見落としがちなのが「洗面所の広さ」です。
洗面所は家族全員が毎日使う場所であり、物も増えがちなので、使い勝手の良さと十分な収納スペースが重要です。特に家族が多い場合、大きな洗濯機を置く必要があり、それに合わせて収納スペースも広く確保することが理想的です。日常の快適さを考えると、少し余裕を持った設計が大切になります。
今回は洗面所の広さについて写真付きでご紹介します。
洗面脱衣所の広さの目安はどのくらい?
洗面脱衣所の広さは、洗面台と洗濯機を設置し、その隣にお風呂を配置する場合、最低でも 2帖(1坪)が必要です。
ただし、2.5帖以上のスペースを確保すると、より余裕を持って使えます。
洗面所と脱衣所を別々にする場合、洗面スペースは1帖、脱衣スペースは1.5帖が目安となります。脱衣所では、服を脱ぐ、体を拭く、服を置くなどの作業があるため、広めに確保することが重要です。
また、必要な広さは家族構成や設備の大きさによっても変わります。
・一般的な洗面化粧台は幅75cm×奥行50cm
・洗濯機は幅64〜73cm×奥行60〜62cmが多く使われています
さらに、室内干しスペースを設ける場合は、その分の広さも考慮する必要があります。天候に関係なく洗濯できるランドリールームを設置する方法も検討しましょう。
エルハウジングで販売している建売住宅では、一般的な「2帖(1坪サイズ)」の洗面所がほとんどです。敷地にゆとりがある物件などでは、収納スペースも付いた3帖の洗面所も施工しています。
①洗面所の一般的な広さ「2帖」
洗面台と洗濯機を設置し、隣にすぐお風呂がある1坪サイズの洗面脱衣所です。
※約3.3㎡の洗面所 施工例 |
②洗面所の広さ「2.5帖」
2.5帖の広さがあれば、余裕のある洗面脱衣スペースになります。
下記の施工例では、ゆとりのある洗面所と物入で収納スペースを確保しました。ドアは開き戸の場合はドアを開くスペースが必要になりますが、こちらは引き戸を採用しているので、開閉と移動がスムーズです。
※約4.14㎡の洗面所 施工例 |
③洗面所の広さ「3帖」
3帖の広さがあると、さまざまな工夫ができます。家族が多いと朝の身支度で洗面所が混み合うことも考えられるので、広めの3帖スペースを取れると理想的です。小さな子どもがいる家庭では、脱衣所を広く取ると入浴準備や着替えもしやすくなります。
※約4.97㎡の洗面所 施工例 |
④物干し付き洗面所「3.5帖」
洗面脱衣所とランドリースペースを兼用した施工例です。
洗面所の広さが3.5帖あれば、収納スペースを十分に確保できるだけでなく、洗濯物を洗ったり干したりする作業もスムーズに行えます。施工例では、洗面所を物干しスペースとして活用することで、家事の効率を高める間取りとなっています。ただし、洗面所は大きな窓を設置しにくく、日当たりが悪くなることが多いため、洗濯物が乾くのに時間がかかる場合があります。そのため、24時間換気システムや浴室乾燥機を導入すると、洗濯物を早く乾かせるためおすすめです。
※約5.8㎡の洗面所 施工例 |
⑤洗面所と脱衣所を分ける
最近では、洗面所と脱衣所を分けた間取りが人気です。これにより、家族の誰かが入浴中でも気兼ねなく洗面所を使えるため、特に思春期の子どもや男女兄弟がいる家庭では安心です。将来的に子どもたちが成長しても、水回りを快適に使える工夫となります。
≫一緒に読みたい過去の記事「思春期の子どもがいるファミリーにおすすめの間取り」
洗面所と脱衣所を分ける場合、洗面スペースは1畳、脱衣スペースは1.5帖が目安です。
▼洗面所と脱衣所がつながった間取り |
▼洗面所と脱衣所の出入り口を分けた間取り洗面脱衣所それぞれに出入口があり、使い分けができます。洗面所にドアを設けない設計にすることで、さらに使い勝手を良くすることも可能です。 |
⑥洗面所とランドリールームがある間取り
洗面所の隣にランドリールームを配置する間取りは、効率的に家事を進められるため人気があります。洗濯物を洗う・干す・たたむといった作業をすべてランドリールーム内で完結できるため、無駄な移動がなく、家事の負担を軽減できるのが大きなメリットです。
ランドリールームの広さは一般的に2~4帖で、室内干しのためのアイアンハンガーパイプを設置すれば、天候や花粉などの外気の影響を受けず、安心して部屋干しができます。快適で効率的な家事動線を実現するために、ランドリールームの設置を検討するのも良いでしょう。
まとめ
写真で洗面所の広さのイメージが伝わりましたでしょうか? 収納スペースの有無や1帖違うだけで、快適さが変わります。
洗面所は最低でも2帖の広さが必要ですが、2.5帖あればより余裕のある快適な空間になります。間取りを検討する際は、家族構成やライフスタイルに合わせて、洗面所でどのような機能を持たせるかを考えることが大切です。快適さと機能性を両立させるためには、洗面所の広さやレイアウトをしっかりと検討することがポイントです。
▼広さの表記
この記事では「1帖」は畳1枚分の広さを基準としています。
●2帖=3.3㎡(1坪)
●2.5帖=4.12㎡(1.25坪)
●3帖=4.95㎡(1.5坪)
※面積の値に 1.653 をかけて算出しています。
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