Column
コラム
本がある暮らし。家族で楽しめるおうち図書館「ホームライブラリー」をつくろう。
間取りのアイデア2024/09/13
本好きにはたまらない自宅に図書館のような空間「ホームライブラリー」がある暮らしについてご紹介します。
本が好きな方で、これから新築一戸建て住宅を購入するなら、「ホームライブラリー」を検討してみてはいかがでしょう?
家族の本を集めると、意外に小さな図書館ができるくらいの量になることもあります。それぞれの持ち物として分けて収納することが多い本ですが、本棚をリビングやダイニングなど、暮らしの真ん中に据えることで、家族の交流の場ができます。
今回は、自宅の図書館スペース「ホームライブラリー」についてご紹介します。
ホームライブラリーとは
「ホームライブラリー」は、住宅のリビングやダイニングに壁一面を覆い尽くすほどの本棚がある図書館のような空間のことを指します。
限定された空間・部屋で作られる書斎とは異なり、ホームライブラリーはリビングや廊下、階段などの開放的なスペースに設計されることが特徴です。
ホームライブラリーを作るメリット
①本に囲まれた空間で過ごすことができる
生活空間の中に本棚が加わり、見ているだけでワクワクしてきます。暮らしの真ん中に本棚があることで、子どもも本に親しむことができます。
②家族のコミュニケーションが取れる
テレビゲームやスマートフォンの普及している昨今、本を通じて家族の会話が生まれることもあります。家族みんなの本が集まる場所なので、パートナーや子どもの興味や趣味をさりげなく理解できます。本が好きで、家族のコミュニケーションを重視するご家庭には、ホームライブラリーはおすすめの間取りです。
③インテリアとして楽しめる
壁一面のたくさんの本がそのままインテリアとして楽しめます。本棚の置く位置や角度、壁紙の柄、棚板の色や材質によって空間のデザインは大きく異なります。ホームライブラリーは見た目のインパクトが強いため、家に人を招いたときには話題の的となります。お好みの本や雑貨をさりげなく飾ったりして、リラックスできる空間にできれば理想的です。
図書スペースにテーブルと椅子を置けば、ライブラリーカフェとしても楽しめます。
広いスペースが必要ですから、リビングの他に家族みんなが通る廊下や階段の一部を本棚にあてるという方法もあります。
④収納量が増える
本に限らず保管ができ収納スペースが増えます。高さが調整できる可動棚(造作棚)にすると便利です。家の中に本が散乱するのを防げます。
⑤仕事や勉強の効率が上がる
仕事の本や資料、また学校の教科書などもホームライブラリーの一角に保管しておけます。近年、在宅勤務や子どものリビング学習が増えています。
子どもがまだ小さく一人では子ども部屋に行けない・学習習慣が身についていない場合や、子ども部屋を設けていないご家庭ではリビングで学校の宿題をする子どもたちが増えています。また親の目の届く場所で学習してもらえるので安心感があります。
⑥子どもの読書習慣が身に付く
ホームライブラリーを作ることで、子どもも本に親しみやすくなり、読書習慣が身に付きます。読書習慣を身に付ける上で大切なことは、本が当たり前にある環境を家庭で作ることです。
子どもの読書活動は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにし、生きる力を身に付けていく上で欠かすことのできないものです。しかし、近年の子どもたちは読書をする時間が減っているのが現状です。ベネッセ教育総合研究所が実施した子ども・保護者・教員を対象とした実態調査で、約半数の子ども(小1~高3)の読書時間が0分であること、学年が上がるにつれて読書離れが進んでいることが明らかになりました。
小学生~中学生までは、成績上位層ほど読書時間が長いという成績差が出ています。
≫参照:ベネッセ教育総合研究所「https://benesse.jp/berd/special/datachild/datashu04.html」
子どもがまだ字を読めない間は、絵本の読み聞かせをしてあげましょう。絵本の読み聞かせは、脳の発達を促し、子どもの発想力や語彙力を伸ばすと言われています。
ホームライブラリーを作るデメリット
①生活スペースが圧迫される
本棚を設置する分、生活スペースが狭くなるケースがあります。
広い敷地やリビングであれば、生活スペースと本棚のスペースを確保できるなら問題ありませんが、限られた面積の中でホームライブラリーをつくると、生活スペースが削られてしまいます。
②掃除やメンテナンスが必要
本棚はホコリやゴミがたまりやすい場所でもあるので、日々の掃除が大変になります。また、背が高い本棚であれば、上部の棚の掃除がしにくくなるというデメリットもあります。
置き場所が広い分、読まない本がどんどん増えてしまうケースがあります。大切な本を日焼けさせたくない場合は、北向きに本棚を設置したり、扉で隠すなどの工夫が必要です。
まとめ
家族みんなで本に親しみ、その暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ホームライブラリーがある住宅は、本に囲まれてゆったりと過ごせる空間です。家族間で本を通じたコミュニケーションが取れます。また、子どもの読書習慣が身につくのを促進します。
面積に限りがある狭い家ではホームライブラリーを作ることは難しいかもしれませんが、階段や廊下のスペースを活用するのも一つの方法です。本を並べることで、インテリアとしても見応えのある空間になります。
収納効率を考えると、高さが調整できる可動棚がおすすめです。
ホームライブラリーまで広い面積を取ることが難しい場合は、リビングにカウンターと本棚を設置し、スタディスペース・読書スペースとして活用してみてはいかがでしょうか。子どもがまだ小さく一人では子ども部屋に行けない、または学習習慣が身についていない場合におすすめです。在宅勤務や家事スペースとしても利用できます。
本が好きな方で、これから新築一戸建て住宅を購入するなら、書斎もいいですが「ホームライブラリー」も検討してみてはいかがでしょう?
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