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ファミリークローゼットで家族の生活動線をスムーズに!
間取りのアイデア2025/02/27
近年、家事のしやすさを重視した一戸建て住宅が注目を集めています。特に「ファミリークローゼット」を取り入れた間取りは、多くのご家庭で人気が高まっています。共働き世帯の増加により、家事の時短や効率化が求められる中、ファミリークローゼットのような便利な収納スペースは、子育て世帯を中心に支持を集めています。
弊社の建売住宅でも、そうしたニーズに応えるため、ファミリークローゼットを取り入れた間取りを多数ご用意しています。シューズクロークと連携した収納やパントリーを兼ねた多用途スペースなど、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる設計が特徴です。洗濯や片付けの負担を軽減し、家の中をスッキリと保てるため、快適な暮らしを実現する大きなポイントとなります。
これから家づくりや住宅購入を検討される方は、ぜひファミリークローゼットのある間取りを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ファミリークローゼットとは?
ファミリークローゼットは、家族全員が使える共有の収納スペースです。主に衣類を収納し、家族の洗濯物を各部屋に運ぶ手間を省けるため、家事の時間短縮につながります。
ファミリークローゼットのメリット
- 衣類を一か所にまとめて収納できる → 整理整頓がしやすい
- 子供の部屋に入らずに収納できる → 気を使う必要がない
- リビングや各部屋が散らかりにくくなる → 収納場所が決まっているのでスッキリ
例えば、子供の部屋に洗濯物を持って行く際、「勝手に入らないで!」と言われることはありませんか?逆に、自分が子供の頃、親に対してそう感じたことがある方もいるでしょう。
ファミリークローゼットがあれば、各部屋を通らずに衣類を収納できるため、家族間のストレスを減らすことができます。
ファミリークローゼットは、家事の時短や生活動線のスムーズさを実現できる便利な収納スペースです。ライフスタイルの変化にも対応し、家族が快適に暮らせる住まいづくりの参考にしてみてください。
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ファミリークローゼットを設置する場所で生活導線がスムーズになる
①玄関にファミリークローゼットを設置する
近年、玄関にエントランスクローゼットを設けるケースが増えてきました。弊社の建売住宅でも玄関収納やエントランスクローゼットを設置しています。玄関に収納を設置すると、靴や傘、帽子、コートなどの身の回り品をすっきり収納できます。この玄関にファミリークローゼットを併設することで、着替えから外出までの流れがスムーズになり、朝の準備がより効率的になります。
例えば、「帽子を部屋に忘れた」「思ったより寒くてコートが必要になった」という経験はありませんか? ファミリークローゼットを玄関近くに配置しておけば、出かける直前に必要なものをサッと取り出せます。また、帰宅後すぐにクローゼットで着替えれば、居室に花粉やホコリ、ウイルスを持ち込むリスクも抑えられます。
さらに、玄関に収納スペースを設けることで、靴が散乱することを防ぎ、常にスッキリとした状態を保てます。特に小さなお子様がいる家庭では、帰宅後すぐにコートやカバンを置きたくなるため、「リビングに置きっぱなし」を防ぐ効果も期待できます。ベビーカーやゴルフバッグ、アウトドア用品などの収納にも適しており、新しい生活様式や将来的なライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる間取りといえるでしょう。
≫関連記事「玄関に収納したいものが意外と多い!あなたのご家庭にあった玄関収納はどれ?」
②洗面所やランドリールームと併設する
洗面所やランドリールームの近くにファミリークローゼットを配置すると、手洗い、脱衣、洗濯、着替え、リビングへの動線がスムーズになります。特に洗濯に関わる家事は、洗う・干す・取り込む・たたむ・しまうという一連の作業があり、毎日多くの時間を費やすものです。
従来の間取りでは、洗濯機から濡れた洗濯物を運び、乾いたら取り込んでたたみ、それぞれの部屋へ収納するという手間がかかっていました。しかし、ランドリールームの隣にファミリークローゼットを設置すれば、洗濯から収納までの流れを一か所で完結でき、家事の時短につながります。
上記のプラン例では、洗面脱衣室とファミリークローゼットを隣接させることで、入浴後の着替えやタオルの収納もスムーズになります。生活感を出さずに片付けができ、すっきりとしたリビングにできます。部屋の中をきれいに保つことができ、急な来客時も安心です。
ただし、湿気がこもりやすい場所でもあるため、換気対策をしっかり行い、通気性の良い環境を整えることが大切です。
③リビングやキッチン収納として活用する
リビングから直接アクセスできるファミリークローゼットも便利な選択肢のひとつです。例えば、朝食後にリビングで準備を整え、そのままファミリークローゼットで着替えて外出できるため、忙しい朝の動線がスムーズになります。特に朝の時間帯は、家族全員が同時に動くため、着替えのたびに各部屋へ移動する手間を減らせることは大きなメリットです。
また、リビングに衣類が散らかるのを防ぎ、片付けの手間も軽減できます。さらに、キッチンの近くに設置すれば、パントリーや家事スペースとしても活用可能です。料理をしながら必要なものをすぐに取り出せるため、家事効率が向上し、スムーズな動線が確保できます。
ファミリークローゼットのデメリット
①まとまったスペースが必要
ファミリークローゼットを設置するには、ある程度まとまったスペースが必要になります。家族全員の衣類や小物を一箇所に収納するため、想像以上に多くの収納容量が求められます。また、リビングやダイニングなどと同じフロアに配置するケースが多いため、十分な広さを確保することが難しく、リビングの面積を削る必要が出てくることもあります。
②家族のものが混在しやすい
家族全員の持ち物をまとめて収納することで、プライバシーの問題が生じることがあります。特に思春期のお子さまがいる家庭では、衣類や小物が家族に見られることを嫌がることもあり、結局は自室で収納するケースも考えられます。ファミリークローゼットを設置する際には、個別の収納スペースを工夫するなど、家族それぞれが快適に利用できるよう配慮することが大切です。
③湿気対策や臭い対策が必要
湿気や臭い対策も必要です。クローゼットはどうしても湿気がこもりやすく、そのままにしておくとカビが発生し、大切な衣類を傷める原因となります。また、靴やアウターを収納する場合、生活臭がこもりやすいため、換気を意識した設計や除湿対策をしっかりと行うことが求められます。定期的な換気や除湿機の活用、消臭剤の設置などを検討すると良いでしょう。
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まとめ:暮らしを快適にするファミリークローゼットの設置
ファミリークローゼットをどこに配置するかによって、生活のしやすさは大きく変わります。玄関・ランドリールーム・リビングなど、日常の動線を意識して設置することで、家事の負担を減らし、快適な暮らしを実現できます。これからの家づくりを考える際に、ぜひファミリークローゼットの活用を検討してみてください。
理想の暮らしを叶える住まいづくりの参考になれば幸いです。
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