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住み始めてから気づいた一戸建て住宅の「電気代の高さ」。これからはじめる節電対策について考えてみた

住まいのお役立ち情報2024/06/01

一戸建ての広い家に引っ越してから気づいたこと。それは「光熱費の高さ」です。アパートやマンションから一戸建てへ引っ越してから「電気代が高くなった」という声をよく耳にします。

電気代が高くなった理由として挙げられるのは「間取りが広くなった分、光熱費がかかること」です。
当記事では一戸建てに住み始めてからはじめる電気代を抑える対策をご紹介します。

一戸建て住宅の電気代が高い原因

●空間が広くなればなるほど電気代がアップする
・電気代は住宅の広さと契約を結ぶことになっているため、住宅が広いほど多くの電気が必要となります。
・一戸建て住宅は窓が多く、電気代が高くなる原因の一つとなっています。
・空間が大きくなる分、購入するエアコンや冷蔵庫など家電製品も大きくなります。電気使用量が増える原因となります。

●マンションや集合住宅と比較
・一般的に一戸建て住宅はマンションなどの集合住宅に比べて、部屋数が多く、エアコンや除湿機・照明などの電気使用量が増えます。
・一戸建て住宅は、集合住宅より断熱性が低い傾向にあります。集合住宅は上下左右を隣家に囲まれているため、外気に触れる面積が比較的小さいのに対して、一戸建て住宅は四方を外気に接しています。そのため、一戸建て住宅の方が、空調の電気使用量が増える傾向にあります。

●一戸建てを購入するきっかけ
・一戸建て住宅を購入するきっかけとして最も多いのが「妊娠・出産」です。家族が増えることで電気使用量が増える傾向にあります。

また、夏より冬の方が電気代が高くなる傾向があります。冬は暖房費がかかったり、日照時間が短いため照明をつける時間が長くなることが原因です。季節によって電気代は変動します。

 

電気代がかかりやすい家の特徴

1)広い空間・仕切りがない家

「広いリビング」はマイホームの魅力と満足度を高めてくれる一方で、空間が広くなればなるほど、エアコンの効きが悪くなります。
また他の部屋との仕切りがしっかりあればいいのですが、仕切り自体はなく、LDKの続き部屋になっている和室や階段など、仕切りがない空間は広いリビングと同様、空間が広くなればなるほど、エアコンの効きが悪くなります。

2)吹き抜けがある家

リビングが吹き抜けになっている場合、エアコンは2階の分まで効果を発揮することになるため、冷暖房の効きが悪くなりがちです。

3)窓が多い

窓の多い間取りは、光熱費がかかりやすい間取りの代表です。なぜなら、熱は窓やドアなどの開口部から逃げやすいからです。

»建築前の方の光熱費対策はこちら「光熱費を減らす家づくり・建築時の注意点

 

これからはじめる電気代対策

毎日使う電気。初期投資がかかりますが、使っている物の買い替えや工夫で節約につながります。

1)間仕切りで空間を仕切る

広い部屋では、エアコンやヒーターなどの暖房にかかる電気代が高くなりがちです。そんなときにおすすめなのが、「間仕切り」を活用した寒さ対策です。

リビング階段は、スペースを有効に使えて、家族とのコミュニケーションをとりやすいというメリットがある一方で、何も対策を講じなければ、冷暖房効果や音、臭いが2階に上がってしまうというデメリットがあります。冷暖房をリビングに集中させたいのであれば、扉などで階段を仕切る必要があります。

 

2)吹き抜けの家で光熱費を抑える方法

これから建築する家であれば、吹き抜け面積を広げすぎないようにしたり、断熱性能を高めるなどの方法が挙げられます。
今回は入居後の光熱費対策をご紹介します。

・吹き抜け窓にカーテンやロールスクリーンなどを設置する

夏は特に天窓や吹き抜けにある高所の窓からの太陽光で室内の温度が上昇します。窓にカーテンやブラインド、ロールスクリーンをつけることで、夏の強い日差しや冬の冷気を遮断できます。

・エアコンとシーリングファンの設置位置を工夫する

エアコンの配置を工夫し、シーリングファンやサーキュレーターを利用することで、室内の空気を均等に循環させられます。冬場の暖房・夏場の冷房効果を高めるのにも有効です。

・床暖房を活用する

吹き抜けのあるリビングで床暖房を利用すると、部屋全体を均等に暖められます。
床暖房は足元から1階部分を温めてくれます。上から暖めてくれるエアコンを補助的に使用することで、全体のエネルギー効率を高められます。

 

3)電気代を減らすには窓の断熱と遮熱が大事

寒い冬になると、部屋の中を温めても、なんだかヒンヤリする。大きな窓があるお部屋だとなかなか部屋が温まらない。そんな経験はないでしょうか?
窓からは、室内の暖かい空気の約50%が逃げていくといわれています。開口部である熱は窓から出ていく熱を抑えて暖房効率を上げると、暖房の使用量を削減し節電につなげることができます。

・複層ガラス(ペアガラス)に変える

断熱性能の高い窓として有名なのは、複層ガラス(ペアガラスやトリプルガラス)です。これは2~3枚のガラスが組み合わさったもので、家の中や外に熱を伝えにくく、防犯面でも非常に優秀です。
また、サッシは断熱効果が高く、結露もしにくい高機能な「樹脂サッシ」に変えてみましょう。窓は枠である「サッシ」と「ガラス」から成り立っています。
日本の樹脂サッシの普及率は、世界と比べると著しく低いという実態があります。
日本の住宅では大半が断熱性の低いアルミサッシが使用されています。中でも、1990年代までに建てられた日本の一戸建て住宅の窓はほとんどが「単板ガラス+アルミ製サッシ」です。窓ガラスの購入費や交換費用は掛かりますが、窓の断熱性が向上することで暖房効率が上がり、電気料金の節約効果が期待できます。

既存の住宅をリフォームする場合、「住宅省エネキャンペーン2024」の先進的窓リノベ2024事業で補助金が受けられます。内窓を設置したり、外窓や窓ガラスを断熱性の高いものに交換したり、リフォーム工事の内容に応じた所定の補助額の合計金額を、1戸当たり200万円を上限に還元するものです。

≫住宅省エネキャンペーン2024の詳細はこちら

弊社のテラシエ仕様の建物でも、Low-E複層ガラスを採用しています。一般のアルミ製単板ガラスサッシに比べ約2倍の断熱性能で、保温効果を高めガラス面の結露発生を軽減します。

 

・カーテンで断熱性と遮熱性をアップする

窓辺の断熱性や遮熱性を上げるなら、カーテンやブラインドなどの窓まわりアイテムが効果的です。生地が厚ければ厚いほど断熱性や遮熱性がアップします。厚手の生地・裏地付き・遮光性が高いもの選びましょう。
既にカーテンを取り付けている場合でも、カーテンの生地や種類を見直してみることで断熱性をさらに上げられる可能性があります。

・断熱シートや隙間テープを使う

お手軽で経済的な方法として挙げられるのが、窓に貼る断熱シートや断熱フィルム。窓辺の隙間に貼る隙間テープです。透明の薄型フィルムや、厚手で空気の入ったプチプチのタイプがありますが、断熱効果が高いのはプチプチです。

4)家電の買い替えや使い方を見直そう

エアコン、冷蔵庫、照明器具、給湯機、暖房器具等の機器に関する使い方を見直すことで、省エネ・節約につながります。

・古い家電を買い替える

・家電製品はどんどん省エネ化が進んでいるので、最新の家電ほど消費電力が少なくなる傾向があります。古いエアコン・洗濯機・冷蔵庫・照明などの家電は消費電力がとても大きいです。古い家電製品を使っている場合は、買い替えも検討してみましょう。
・電球は消費電力が圧倒的に少ないLEDに変えることで、節電効果につながります。

・家電の使い方を見直す

・エアコンはサーキュレーターを併用すると、室内の空気を循環させられて、電気代の節約につながります。
・エアコンの室外機のまわりには物を置かないようにすましょう。室外機の吹出口にものを置くと、冷暖房の効果が下がります。
・冷蔵庫は設定温度を一年中同じにするのではなく、季節に合わせて夏は冷蔵庫を強め、冬は弱めの設定にするとよいでしょう。冷蔵庫の中に物を詰め込まないだけでも電気代節約になることがあります。
・洗濯機は、内容量の8割以上を目安にしてまとめて洗濯しましょう。電気料金が安い夜間に利用することも効果的です。
・温水洗浄便座(トイレ)の場合、使わないときはフタを閉め、洗浄水の温度は低めに設定しましょう。
・床暖房の上には、カーペットやラグマットなどを使わない方が効果的です。

≫【参考】経済産業省HP「省エネポータルサイトhttps://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html」

まとめ

今回は電気代対策として、間取りや設備に付随するものを紹介させていただきました。

設備や家電製品の購入費・交換費用はかかりますが、断熱・遮熱を行うことで電気代を抑えながら、快適にお部屋で過ごすことができます。
窓のリフォームの場合、2024年は補助金が受けられます。ぜひご検討ください。

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